社員旅行に家族を連れていっても大丈夫?


社員旅行の費用は基本的に必要経費になります。
これが社員の家族も招待した場合はどうなるでしょうか。

社員旅行を必要経費とする要件

社員旅行は基本的に福利厚生費として必要経費になります。
社員さんのモチベーションを上げ、団結力を高め、所得に貢献するためです。

基本的には経費になりますが、社会通念上一般的な範囲内でないと社員さんの給与として課税されます。

社会通念上一般的と認められる要件は以下のようなものです。
・会社負担が一人当たり10万円程度まで
・4泊5日以内の旅行であること
・全従業員の半分以上が参加すること
・自己都合の不参加者に対して旅費の代わりに金銭を渡していない

福利厚生費に該当するか否かは個別の事案ごとに判断しますが、基本的にはこれらの要件を満たしていれば福利厚生費に該当します。

家族を連れていった場合は?

会社の経費にできる必要経費とは、所得を得るために必要な支出です。
事業活動と直接の関連をもち、事業の遂行上必要な支出でなけばなりません。

社長含め社員さんみんなで行く旅行は、上記の要件を満たせば必要経費になります。

その家族まで連れていった場合はどうでしょうか。

家族同伴の社員旅行は社会通念上一般的とは認められません。
家族にお父さんの働く姿を見てもらい、モチベーションを高めるという考えもあると思いますが、所得を得ることとの因果関係が間接的すぎるのでしょう。

家族を連れて行った場合は、家族分だけでなく社員さんの旅費自体もその社員さんに対する給与として課税されてしまう恐れがあります。

まとめ

社員旅行に家族も連れて行くのは、給与として課税されてしまう恐れがあるのでオススメできません。

バーベキューやボーリング大会等の日帰りのレクリエーションなら家族参加でも福利厚生費で処理できる可能性が高まります。
会社の負担が少ないため、少額不追求の考えから認められると考えられます。


〜 なんてことのない日々 〜

久しぶりにナポリタンを作りました。
ケチャップとバターとコンソメでソースを作ります。

IMG_1904

あまり美味しそうに見えませんが、結構いけます。
妻からは、600円なら売れるねと言われています(笑)

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

クラウドを活用した業務効率化を得意としています。
事務負担を極力減らし、本業に専念することをサポートします。

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