融資申し込み時に必要な資金繰り表の簡単な作り方


融資の申し込み時には資金繰り表を提出することがあります。
一つずつ考えていけば難しいものではありません。

資金繰り表のポイントは実際のお金の流れであること

資金繰り表では毎月のお金の流れを表にしていきます。
ポイントは実際のお金の流れということ。
利益の計算では6月に売上が立っても実際の入金が翌月であれば7月に数字を入れます。
毎月の利益とは異なります。

資金繰り表の考え方

エクセルを使って簡単な資金繰り表を作ってみます。
金融機関指定の資金繰り表だと余計な情報が多くわかりにくい場合があります。
自分でシンプルに作って構造を理解することをお勧めします。

月初と月末の現預金を入れる

資金繰り表はお金がどう動くかを表すものです。
理解しやすく考えるには月初と月末の現預金残高だけからイメージします。

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1月末の残高が2月の初めにきて、2月末の残高が3月初めにきて・・・を繰り返します。

変動した理由は入金と出金があるから

月初と月末の現預金差額は何らかの入金と出金があったからです。
月初と月末の間に入金と出金を加えます。

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入金の明細を入れる

入金の中身を加えます。
売上のお金がすぐに入ってくるものは“売上”、翌月に入ってくるものは“売掛金”、借りて増えた部分は“借入金”などの項目を作ります。

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出金の明細を入れる

最後に出金の中身を加えます。
“給料、旅費交通費、消耗品費”など使い道別に分けていきます。

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小額なものは“その他”項目にまとめてしまって構いません。

シンプルに考えるとこれが資金繰り表です。
金融機関の指定のものだと項目が増えたり、項目の場所が違ったりします。

自分の好みで並べて色をつけるなどして作っていくと理解しやすくなります。

実績があると作りやすい

イメージしやすいように月初と月末の現預金残からスタートしましたが、これは実績がある部分にしか使えません。
実績部分は実際の現預金残というデータがあるので、それに合うように入金と出金を考えることができます。
実績部分を基準に未来の数字も入れることができるので現実的な予測が立ちます。
なので2、3ヶ月の実績から資金繰り表の作成を始めると作りやすくなります。

創業時などは実績がないので完全に予測になります。
確実にわかるのは現預金のスタート値だけでしょう。
売上予測と経費予測を入れて月末の予測残高を出します。

まとめ

毎月お金の流れを記録し資金繰り表を修正していくと、未来の予測もより正確なものに変わってきます。

お金の動きをあらかじめ把握していくのは大切なことです。
融資申し込みだけのために使うのではなく、経営管理のために活用したいものです。


〜 なんてことのない日々 〜

絵の具〜

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税理士 西野伸太郎

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