飲食店の利益構造


一般的な飲食店の利益構造について解説します。
飲食店の数字をチェックする基本的なことです。

FLコスト

飲食店の分析で最もメジャーなのがFLコストと呼ばれるものです。
FはFood(原材料費)、LはLabor(人件費)です。

売上に対するこれらの比率をFL比率といいます。

一般的にFL比率の合計は60%までが適正と言われていますが、実際に私がみてきたお店では65%前後が多いようです。
一概に何%だから適正とは言えない数字です。

いいお肉を安く提供している焼肉屋さんであれば、F比率は50%近くいってしまいます。それでもお客様が大勢来てくれれば利益が出る場合もあります。

目標値はお店ごとに異なります。
実績を分析し、お店にあった目標値を設定するのが効果的です。

その他の経費

完全な固定費

家賃やリース料、減価償却費など売上に関係なく出て行く経費です。
これらの固定費の目安は20%程度。

多少変動する経費

水道光熱費や通信費、消耗品費、販売促進費など毎月多少変動する経費です。
これらの経費の目安は15%程度。

経費の合計

これらの経費を合計すると35%程度。
もしFL比率が65%であれば経費が100%になり利益はゼロです。

これでは事業は成り立ちません。
私のお客様には経常利益6%を目標にしましょうと言っています。
飲食店で6%の経常利益を残すのは結構大変なことです。

逆算で利益計画を作る

経常利益が6%残るように利益計画を作ります。
94%の配分を考えます。

開業後であれば完全な固定費は決まってしまっています。
もしも20%であればそれは固定です。

残りは74%です。

FL比率に65%かかるのであれば多少変動する経費は9%しか使えません。

これらのバランスも実績を分析することで適正値が見えてきます。

販売促進費を確保したい

多少変動する経費の中に販売促進費があります。
その名の通り、売上を伸ばすための経費です。

ネットの広告費、チラシや看板、メニュー作成などの費用です。
やり方によっては紹介料なども入ります。
売上の増加につながる費用なので大事です。

大事なのですが強制的に払うものではないので、つい余ったお金でやろうという流れになりがちです。
ここは予算を組んで積極的に投資していきたいところです。

まとめ

飲食店の利益構造はとてもシンプルです。
シンプルですが理想的な結果を残すのは難しいです。

まずは現状を分析し、自分のお店の適正な目標値を設定することが大事です。


〜 なんてことのない日々 〜

久しぶりにジョギングしました。
近所の木場公園はジョギングコースになっています。
100メートルごとにしるしがあり、とても走りやすいです。

1周3.5キロのコースになっているのですが、情けないことに3キロ手前で足の付け根が痛くなり走れなくなりました(笑)。
1キロ8分程のスローペースで走ったにもかかわらず・・・。
残りは歩きました。

久しぶりとはいえ自分の衰えに驚きました(笑)。
これから成長しがいがあります。

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

クラウドを活用した業務効率化を得意としています。
事務負担を極力減らし、本業に専念することをサポートします。

顧問契約不要のスポット相談も承っております。
インボイス制度、電子帳簿保存法への対応など、質問あればご連絡ください。
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