経営計画を作るときは目標とする利益をバシッと決める


強い会社を作るためには経営計画が必要です。
経営計画の作り方について簡単にまとめます。

損益計算書(P/L)のイメージ

経営計画とはどのように会社を経営していくのかを計画するものです。
理念や行動指針など幅広い項目が含まれますが、今日は利益の計画に絞ったお話です。

利益の計画を立てるためには損益計算書(以下P/Lといいます)を図でイメージできるようになる必要があります。

P/Lを図にするとこんなイメージです。

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売上高から仕入原価を引いたものが粗利益
粗利益から固定費を引いたものが経常利益

シンプルに考えるとこれがP/Lの体系です。
このイメージを持つことがとても大切です。

このP/Lが今期のものと想定して、来期の経営計画を作っていきます。

経営計画は経常利益の設定からスタート

経営計画を作るときには経常利益の数字をまず決めます。
売上や経費を想定して結果的にいくらの経常利益になったというのはダメです。

会社にとって必要な経常利益額をバシッと決めてしまいます。

借入金の返済額を考慮して決めるのも良いですし、根拠がなくとも構いません。

利益に対しては税金がかかるので、借入金の返済額を基準に経常利益を設定するのであれば、税金を納めた後の利益で返済額をまかなえるよう設定する必要があります。

例えば経常利益の目標を300万円とします。

スクリーンショット 2016-02-11 21.46.16

固定費は今期と同じようにかかるとします。

スクリーンショット 2016-02-11 21.49.48

そうすると自動的に必要な粗利益の額がでます。

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今期は粗利益率が40%でした。
同じような粗利益率と想定すると

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必要な売上高の額がでてきます。

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今期と同じような粗利益率、固定費の額と想定すると300万円の経常利益を出すには3,000万円の売上高が必要ということがわかります。

粗利益率や固定費の額を改善すれば必達の売上高は3,000万円よりも下がります。

このイメージ図を使って細かいシミュレーションを繰り返して経営計画を作っていきます。

P/Lの数字だけを見ていては構造を把握することはできません。
このような図で見ることにより売上から経常利益までの流れがわかります。

年間の目標値が決まれば各月に割り振る

年間の目標値が決まったらそれを12ヶ月に割り振って、毎月達成状況を管理していきます。

毎月の管理がしっかりできていないと年間目標を達成することは難しくなります。

毎月の目標値が明確になることで現状の把握ができます。
予定通りなのかうまくいってないのか。

うまくいってないのであれば改善策を考える。

今やるべきことが見えてくるのが経営計画の大きな効果です。

まとめ

会社を強くしていくためには経営計画は欠かせません。

必要な経常利益をバシッと決めてしまい、そこから逆算して必達の売上高を設定しましょう。

完成度の低い計画でも作ってみることが大切です。
続けていけば年々クオリティーは必ず上がっていきます。

計画していないことは実現しない、計画したことだけが実現すると考えましょう。


〜 なんてことのない日々 〜

息子がもう少しで寝返りできそうです。
最後の腕が抜けません(笑)

1日違いで生まれた姪っ子は今日寝返りできたようです。
子供の成長は嬉しいものですね。
女の子の方が全体的に早いようですね。

息子が動き出すとさらに手がかかると思うと、寝返りもできるだけゆっくりでお願いします!といった気持ちになります(笑)

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

クラウドを活用した業務効率化を得意としています。
事務負担を極力減らし、本業に専念することをサポートします。

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